良いお手本の重要性

これは私がまだITの仕事に携わって間もない新人の頃の話なんですが、とあるソースコードを組んでいる際に後ろからそれを眺めていたベテランの先輩から「これ、○○に教えてもらっただろ?」と指導して頂いた方の名前をズバリ言い当てられて、非常に驚いた経験があります。

他にも、ある先輩が昔組んだコードをお手本にして、アレンジの実験を色々していると「これ××のコードを手本にしてやってるだろ?あいつ、相変わらず雑だな。」などと言われたこともあります。
後から自分でも理解できたのですが、コードの組み方もやはり個人のクセというものが出てくるようで、それが顕著な場合はすぐに誰が書いたとかがわかってしまうようですね。それまでは誰がどんなコードを書いても同じになるものだと思っていました。まあ、最終的にはそうなってしまうんでしょうけど。

その時に頂いたアドバイスなんですが、お手本にするならできるだけ質のいいコードにするといい、と言っていくつかのコードを見せて頂いたんですけど、確かに無駄のない美しいコードでした。質実剛健といいますか、機能美に溢れているといいますか、そんな感じのヤツでした。今でもそれは保存しています。

今でこそよくわかるのですが、確かに新人時分から質の良いものをお手本にしていると、自然とそういうものを目指していくようになるもので、自身のスキルアップなどに関して大きなモチベーションになります。
まあ、いきなり質の良すぎるものを目指してもアレですけど、あくまでも目標として、ですけどね。

自分自身がよいお手本になるためには、日々勉強だと最近よく感じます。企業から必要とされ続けるためにも、自分が生産性の高い技術者になることが大切なんだって。
どの企業でも言えることは「生産性が高いプログラマを求めている」ということ。そうなるために、どうすればよいかをしっかり考え自分と向き合う余裕がほしいところです。

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