教わる苦労と教える苦労

この手の仕事をしていると、時々新しく開発されたアプリケーションや新規に導入しようとしているソフトウェアについて、仕様や実際の使い方をクライアントにレクチャーしなければいけないことがあります。
その度に思うことがあるのですが、人にモノを教えるというのは本当に難しいものですね。とはいえこれはITに限った話ではないんでしょうけども。
実際、これは私以外の方も多くの方が思っていらっしゃることなんじゃないでしょうかね。

例えばクライアントがそれなりにITに通じた方ならまだいいんですけど(それでも専門家というわけではありませんからそれなりの努力は必要ですが)、こういう言い方をすると失礼ですが、そこまで詳しくない方が担当だったりすると、ある意味プレゼンや開発とはまた違う苦労が必要になるわけです。

例え話の上乗せになってしまいますが、野球を全く知らない方に説明しようとするとするとどうですか?
簡単なようですが、相手が全く知らないとなると存外難しいものなんです。
それでもどうにかして相手に伝えて、理解していただかないといけないわけですから。そこは皆さん色々な工夫をされていると思いますけどね。

私の場合、仕様書はともかく、取説に関してはできる限りシンプルな言葉遣いと図を多用するようにしています。
ビジュアルに訴えた方が結構伝わりやすいですし、「見て分かる」というのは存外馬鹿にできないものです。
あと実際に触っていただくというのが手っ取り早いものだったりします。それでも理解を得るには結構時間がかかったりしますけども。まあ、要は人に何かを教えるには、教える側にも努力が必要、ってことです。

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